SSHブログ

3月22日平成29年度SSH研究成果発表会

3月22日、平成29年度SSH研究成果発表会が行われました。
 まず、オープニングアトラクションとして放送部映像作品の上映。

 午前中は土山元治さん(株式会社大林組熊本城工事事務所長、本校19期生)をお招きし、「【特別講義 くまもと地域復興論】熊本城の復旧整備における期待とその使命」を講演していただきました。熊本城修復のプロセスをダイナミックな映像と共に説明していただきました。

 午前中と昼食後1時間ずつポスターセッションを行いました。1年生はグループ研究全べて、2年生普通科美術科は個人研究全員(およそ360作品)、理数科の課題研究を発表しました。各教室で行い、大人数のポスターセッションで不慣れな面もありましたが、第二高校として念願の全員での発表が実現しました。

美術科はビジュアルにこだわりが。

理数科は持ち味の緻密な探究を。

自作VRも登場。

普通科は多様性。ほとんどの学問分野の探究がそろいます。

 その後、体育館に戻り、「探究活動成果発表」が行われ、普通科、美術科、理数科1・2年生の各代表がプレゼンを行いました。質問も積極的に出て、大いに盛り上がりました。発表をする中で、発表を聞く中で発見があり、学びがある時間でした。

最後は全校生徒による大実験会で探究とは何かを再確認しました。

 体育館で全校生徒が集うことができる喜びを感じつつ、平成29年度のSSH成果発表会を終えました。平成30年度はさらに充実した内容になるよう、楽しんで科学しましょうね。

1年美術科SSH特別授業「美術解剖学講座」

 2月9日(金)、本校セミナーハウスにて九州中央リハビリテーション学院から先生をお招きして、解剖学と人物デッサンをテーマに授業を行いました。

 まず理学療法学科専任教員である岩見幸省先生から、「人はなぜ立つことができるのか」ということと骨格見本や美術作品やスポーツの写真を参考に体の重心についた学習しました。

 次に九州中央リハビリテーション学院の職員であり、崇城大学芸術学部でも教鞭をとっていらっしゃる大村充弘先生から、彫刻的な視点から、重心を意識したクロッキーのレクチャーがありました。

 普段、重心という言葉を使いつつも、ここまで丁寧に考えたことがなかったので、重心に対する理解がクリアになりました。

 生徒の感想文を呼んで、頭では理解していることも、いざ視覚的に表そうとすると難しさがあったり、逆に理屈は知らなくても描けていたり、人が情報や知識を認知してそれを行動に移すには、ただインプット・アウトプットの関係ではなく、他にも何かプロセスがあると感じました。
 SSH事業では生徒に知識や探究の手法を伝えるだけでなく、生徒が物事をどう理解し、成長しているがを目の当たりにすることもでき、今後も継続して研究していきたいと思っています。

1学年テーマ研究発表会

 1月11日(木)LHR相当の時間に1年生の普通科、美術科、理数科によるミニテーマ研究発表会を行いました(理数科は課題研究)。
 各クラス代表2班、美術科・理数科は3班、それぞれの科の持ち味を生かした発表となりました

 理数科手作りVR

 今日はとても寒く、カメラのレンズが曇ってしまったのか、写真がどれもピンボケでした。後日、他の写真も掲載します。

平成29年度GRⅠ・ASⅠ・SSⅠ
「テーマ研究発表会」発表班一覧

テーマ
1 POWER OF THE YURUKYARA 世界で1日に使う電力を
太陽光発電だけで賄うには?
2 健軍商店街リニューアルオープン 科学の発展が与える仕事への影響
3 県ごとに学力の差があるのはなぜ? なぜ文理選択の比が5:5にならないのか?
4 モテるゆるキャラの鉄則! Forth Of Frictions
5 もし宿題がなかったら・・・? 環境と身長の関係
6 睡眠と集中力の関係 ゆるキャラが誕生すると県がGrow upする!?
7 アツアツの天津飯を食べたーい!! 少女漫画を徹底解剖!!
8 きれいな水をつくる! 外来種の実態
A 子どもに好かれる動植物園を目指そう 次世代型防災リュックの開発
S 白昼と夕方の太陽スペクトルの色の割合の分布 疲労と睡眠の関係
~理数科のみんなに快適な眠りを~
情報科学~VRとは?~  

 三科合同のテーマ研究発表会も5年目です。
 美術科は絵の具を作ったり、絵の具の廃液の浄化を考えるより科学的な研究テーマが増えました。また、デザインを通して、震災について考える班、震災後の動植物園を応援する班、美術史に正面から取り組む班と美術の多様性を感じさせました。
 理数科はScienceのスペシャリストを目指す人材らしく、内容・検証・発表全てにおいて、普通科、美術科へのお手本となってくれました。また、研究を深めるだけでなく、伝えることのスキルも年々向上しているのを感じます。
 普通科はテーマを一見すると簡単な内容に感じるかもしてませんが、「理系と文系はなぜ・・・?」の班は数学への展開ですし、「天津飯」も実験を通して科学的な検証を深めています。(さぞおいしい実験だったと思います)
 今回、特に熱かったのが「もし宿題がなかったら?」班です。ただの愚痴ではありません。自分たちでアンケートをとって宿題にかかる時間と成績の相関関係を検証し、第二高校生にとってベストの課題量を提案しています。そして、学校全体を巻き込む教育実験を考えていますが、どうなるでしょうか?
 内容は科学そのものではなくとも、大切なのは課題を発見し、それを論理的に検証し、結論に導く。そして、自分たちの思いを的確に伝える。というプロセスが何より大切なのです。
 3月のSSH成果発表会が楽しみです。

テーマ研究がもうすぐ完成!

美術科ではAS(アートサイエンス)、美術の探究に科学的な視点を導入しています。

絵の具を作っています。

自然石でも頑張っています。

絵の具の廃液の浄化を考える班

熊本市動植物園をもっと楽しむアプリ開発

実際に熊本市動植物園さんと「パース図作成」など共同の事業も行いました。

動物の混合展示のプランです。

防災グッズのデザインも行っています。

◆GR(グローバルリサーチ、普通科)での風景。教室でタブレットを活用しています。格段に情報収集が楽になりました。普段は基本時間外に調べ、授業時間はディスカッションやまとめに使いますが、ちょっとした調べ物や確認に有効に使っています。

主体的・協働的な学びを目標としています。

限られた時間・場所で実験も頑張っています。

来週は2年は発表会、1年はクラス代表決めです。頑張って下さい!!

「誰が一番高いかな?」子ども達と積み木

高校生のワークショップのあと、小学生以下の子どもたちにお声がけしてワークショップを行いました。積み木は観察力、分析力、空間把握能力、バランス感覚、身体感覚を育てる素敵なおもちゃだとしみじみ感じた事でした。見学した本校職員ともその可能性をいろいろと話し合いました。

スタッフは教員志望の1年普通科、美術科の生徒たち。

15人のお友達が参加してくれました。

自分の背より高く積むのが目標です。

高校生のお兄さん、お姉さんに手伝ってもらって、自分より大きな積み木に挑戦です。

完成後、小学生のお子さんから「軸を意識しました。」「バランスを考えました」という高校生顔負けの感想がありました。大人の声掛けをよく聞いて、自分の行動と照らし合わせていることに感心しました。

子どもたちとよーく話をしながら、造形の手助けをしていました。

高さだけでなく、美しさにこだわった作品もありました。

最後は好きな形をつくりました。
「きょうはさいこうのいちにちでした!」というお子さんの言葉に、みんな感激しました。

片付までしっかり頑張りました。高校生スタッフもよく頑張りました。ありがとうございます。
ここから未来の科学者が生まれるかもしれませんよ。

美術・図工 ASⅠ 実習「パラパラ動画」

美術科1年を対象とするSSH学校設定科目「アート・サイエンスⅠ(略ASⅠ)」では、実習課題「パラパラ動画」に取り組みました。

【実習場所】
特別教室棟コンピュータ室(生徒用クライアントPC×43台、教員用クライアントPC×1台、管理サーバ×1台)

【実習の流れ】

  1. 参考作品を鑑賞する。
  2. ペアを組み、作品の構想を練る。
  3. アニメーション作成に必要な専門用語や仕組み、ペイント系ソフトウェアの使い方を学びながら制作する。
  4. GIFアニメーションとして出力し、コンピュータ室のサーバに提出する。

【課題制作条件】

  • 二人一組で一つの作品を制作
  • 作成期間は50分×3回
  • 色は白黒のみ
  • 再生時間は10秒以内

ペンタブレットが無いのでマウスで描画しなくてはならず、思うような線が描けずに苦労したようですが、逆に「いかにして短所を長所に変えるか」といった発想の転換も必要ですね。完成後、本校eラーニングサイトを利用して全員が全作品とその解説を鑑賞し、一人3回までの投票という形で他者評価を実施しました。トップ3の作品とその解説を掲載します。

第1位 得票数:26 出席番号29・30の作品

【29】今回のパラパラ動画で、私は「馬が馬刺しになるまで」をテーマにしました。熊本では馬刺しが有名なこと、そして自分たちは命を頂いているんだということを短い時間で分かってもらいたくて、走っている馬をだんだん拡大していって、そして急に馬刺しを出すという単明で率直な動画にしました。特にマウスで描くというのが、人生初の体験で苦労しましたが、自分たちの伝えたかった馬の格好良さ、命の大切さを表現できたので良かったです。
【30】自分が制作したパラパラ動画は、走っている馬が馬刺しになるという動画で、一つの命についてテーマにしました。馬の走り方がとても複雑のなので、その走り方について調べたりするのが大変で工夫しました。マウスで描くことはすごく難しいことなんだなと思いました。馬の走っている所を一通り描いてそれをコピーして走る時間を増やしました。風になびくたてがみにも走っていると分かりやすいように頑張りました。

第2位 得票数:25 出席番号35・36の作品

【35】私は二高体操をモチーフにしたパラパラ動画を制作しました。二人で制作をしてみて、特にアピールしたい点は表情です。見たら思わず笑ってしまうような表情になっています。苦労した点は、途中二人で作業をしていたので、作業中のデータが消えてしまったことです。しかし、その反省を生かして、より面白いパラパラ動画を完成させることができたと思います。
【36】運動場で二高体操をした時の面白さを、シンプルな白い人物の凄い形相で表現したかった。しかし、動きをゆっくりにすると躍動感に欠けるし、早くすると短くなる。そこで、動きを終えた人物が倒れて魂が抜ける描写を付けた。スムーズに、できるだけ自然に体を重力にあずける、という動きは思いの外表現に手こずったが、フレームの数も増やしてなめらかな動きを実現できたと思うので良かったと思う。

第3位 得票数:15 出席番号3・4の作品

【03】自転車をこいでいる人という対象をより分かりやすくするために、一つ一つのフレームで、自転車のタイヤの向きを変えて、タイヤが回っているということが分かるように表現するのが大変だった。本元は、自転車に乗りながらスマホをするのは危ないということを伝えるアニメーションにする予定であったので、手にスマホを持たせ、スマホらしくするのも大変だった。最後に田んぼに落ちることで、ながらスマホの危険性が伝わったと思う。
【04】10秒というコマの少なさで、ながらスマホは危ないという動画を作りました。自転車にのりながらスマホをみていて泥にはまってしまうという動画です。特にアピールしたいところは、自転車のタイヤの回り方です。苦労して書きました。工夫した点は泥にはまったあとの泥の動き、泥に気づいて自転車に乗っている人が驚くようにしたところです。また、自転車をこいでいるように見せるようにすることにとても苦労しました。

参照:教科書「高校社会と情報」4章「Supplement PLUS 動画と立体表現」p.102-103

SSH事業 積木ワークショップ

 「積み木」で科学するってどういうことでしょう?
 実は物理、数学、工学と関わる学問領域はとても広く、そして芸術、教育、福祉とも密接にかかわります。今回は積み木を使うことによって科学技術振興にこんな効果があるのでは?ということを考える実践です。
 今回もう一つ実験をしました。理数科1年と美術科1年をシャッフルしたのです。
どんな活動になったでしょうか。写真で振り返りたいと思います。

まず8人ずつ、5班に、さらに前半・後半にわかれます。
先に前半がつくります。それを後半が観察し、次に生かします。

一班5000個の積み木を割り当てます。

5分制作して、前半と後半が入れ替わります。観察する班は別の班の偵察も行います。

慣れてくると5分でもかなりの高さです。

つくる・見る・つくる・見る、を4回繰り返し、最後は全員で10分。高さを競います。

①②限の優勝チーム。

こっそりいろんなものをつくっています。

モアイ

モアイ2

③④限の優勝者

感想も真剣に書いてくれました。

壊すときはこんな感じでした。

沢山の学びがある活動でした。また、しましょうね。

SSH事業「建築との対話」光嶋裕介講演会

 建築士 光嶋裕介さんをお招きして、二日にわたって講演会を開きました。まずは、写真で報告します。後日生徒たちの感想をもとに、詳しく振り返りたいと思います。

◆プログラム1 講演 「建築との対話」 美術科1年

 光嶋さんの著書「建築との対話」をベースに、ご自身の半生を振り返つつ、建築の本質についてレクチャーしていただきました。
◆プログラム2 講演「建築家の仕事」 全科、全学年希望者63人
 内田樹さんの自宅兼道場を設計したことでも知られる光嶋さん。空間が果たす役割の重要さに気づかされました。

著書にも紹介されているスケッチを実際に手に取ってみる贅沢な時間。美術科普通科を問わず、食い入るように見ていました。

生徒の個別の質問にも丁寧に答えていただきました。

◆プログラム3 「講演+ワークショップ~幻想都市絵巻~」
 美術科1年、理数科1年(美術、書道選択)、普通科文系2年(美術、書道、フードデザイン選択)それぞれ50分のプログラム

12㎝×12㎝の絵を隣同士繋つないで大きな一枚の絵にします。

光嶋さんもその輪に入ります。

光嶋さんの隣に座った生徒は緊張していましたが、かなり刺激を受けてみんな良い作品を仕上げました。

絵をつなげる(コネクトする)ことによって、対話が生まれ、もっといい作品をつくろうとするムーブメントができました。また、コネクトするとは受け身で待つのではなく、相手にパスする、干渉する行為も必要なんだと学びました。

みんなの絵をつなげます。

どの学年、どの科も素敵な笑顔でした。どんなに楽しく充実していたか、写真を見ていただければわかると思います。
光嶋さん、遠路お越しいただきありがとうございます。貴重な体験となりました。

プログラム⑥ イリコの解剖

最後のプログラムは
1年生の普通科と美術科の
混成チームでした。

イリコを手で
解剖していきます。
一心不乱です。

まず第一番目のヤマは「脳みそ」
食べたはずなのに、見たことがない!
見つけるのに苦労してます。

見つけていきながら
丁寧に並べていきます。
図鑑のような仕上がりでした。

もう一尾のイリコを試食。
そのおいしさに
もう止まりません!

「脳みそはとても美味しい」との情報に
どれどれ、と各器官別に味わいます。
おいし~い!
解剖したイリコもすべておなかの中に。

このクラスには
3つのプログラムを体験できた生徒も多数おり
非常に満足度の高い様子が表情からうかがえました。

会場の大きさの都合上
プログラムを6つに分けての実施となりました。
品川先生、6つものプログラムを
本当にありがとうございました!

プログラム⑤ みそ汁の味わい比べ

いよいよ最終日。
プログラム⑤は
2年生フードデザインと美術の選択者の講座でした。

3種類のみそ汁を
味わい比べます。

実は、3つのみそ汁は
塩分%をそろえてあります。

塩分%を揃えているのに
塩味の感じ方はだしによって
大きく違うのですね!

体験後、4行詩を作りました。

本校の「一品持ち寄り弁当の日」では
毎回4行詩を制作し
優秀作品をHPでお知らせしています。
生徒たちは「あ、あれね!」という感じです。

とても素敵な4行詩が生まれ
温かい気持ちになりました。

生活に科学が詰まっている

プログラム④は1・2年生普通科です。
ホールでの体験を含めた講演会でしたので
一部は代表者がステージ上での体験となりました。
代表となってくれた人、
御協力ありがとう!

ステージ上では、
3種類の液体の味わい比べをしました。

それぞれの講演会の感想が
早速寄せられています。
ほんの一部しか、しかも抜粋でした御紹介できませんが、
ぜひ御一読ください。

生徒のみなさんへは、
お互いの感想をシェアできるよう
SSH便りを予定しています。
お楽しみに!

*****

〇私は"いただきます"や"ごちそうさま"などの言葉に
普段の食事で感謝の気持ちをきちんと込めて言えていないと思った。
私は栄養教諭になる夢を叶えられたならば、
生徒達に、五感+こころで味わいを感じるために、
目に見えないつながりの存在を理解させ、
それらに感謝して食べること、
また、それを通じて得られる喜びを
教えられる存在になりたいと強く思った。
また、アーモンドの実験で、五感のフル活動により、
嗅覚の機能が想像以上にすばらしいことが分かったため、
普段の食事も細かい部分に気を付け、
考えながら味わい、食と関わっていきたいと思った。

〇いつも当たり前のように食事をしていますが、
今回の講演を受けて、
生きているものを頂いているのだと改めて実感しました。

〇食べものは、身体だけでなく、
心などの精神的な部分にも関係しているとを知ったので、
栄養バランスのよい食事を心がけたいと思いました。

〇普段私たちが食べてるのは、
人間や他の動物が取るまでは生存していた動物ということを聞いて、
確かにそうだなあと思います。
米などは感情がないけど、
確かに命があるのでもっと大切に食べのもを食べていきたいと思います。

〇僕は今まで食事は味わうことをせず、
さっさと飲み込んでしました。
しかし、今回の講演会で、
五感を使って味わうことや
食べ物のありがたさを学ぶことができました。
今まで深く考えたことがなかったのですが、
ほとんど全ての食べ物は命が関わっていると気づかされました。
アーモンドさえも大地、水、受粉するための虫や鳥、
さらにアーモンドを生産する人や出荷する人と
様々な過程を経て私たちの元へ届いていると思うと
感謝せずにいられません。
今後食事の際は、食べ物を五感で味わって食べようと思います。

〇最後の質疑応答の時に、先輩方が生活の中での食に関する疑問を出していて、
すごいなと思った。
私は、五感が脳に及ぼす影響について知りたいと思ったので、
本などで詳しく調べてみようと思う。

〇今はその人間に備わっている五感というものをフルに活用して、
今あるこの命、そして人生を楽しもうと思います。

〇今回のこの「食」に関する講話を聞いたことで、
明らかに自分の「食」に対する感じ方が変わったなと感じています。
品川先生の、「食べる前に何回ありがとうを言えているのか」
という言葉がとても印象的で、胸に響きました。
これからは、「食」に対して
「ありがとう」という感謝の気持ちをしっかり持ち、
また、家族といろいろはなして
五感を研ぎ澄ませながら食べていき、
自分の味覚を総合的に全てアップさせていきたいです!


*****

品川先生、広い会場を縦横無尽に動きながら講演していただき
ありがとうございました!
700人を越える人数が
一体感を感じた講演だったと思います。

五感を科学するプロジェクト SSH特別講演会

 熊本地震の時、食や水に苦労した人も多いと思います。そのとき、一杯の水、急須で入れたお茶、出汁の味に、心から癒された経験はありませんでしたか?
 今年度のSSH特別講演会は味覚に焦点を当て、また「文部科学省指定教育課程研究校指定事業」との共同プロジェクトとして行いました。講師として学習院女子大学教授品川明先生をお招きして11月15日から17日まで、6つのプログラムを行います。
 今日はその第一弾です。まずは、写真をご覧下さい。詳しくは、後日生徒の感想も含めて掲載します。

1年理数科、美術科合同の講義でした。両方の持ち味が出たワークショップでした。

⑦時間目はアサリの解剖実習、普通科、理数科、美術科の共同事業です。アシスト役の美術科、理数科の動きが素晴らしかったです。

アサリの口はどこ?

SSH 県スーパーハイスクール指定校合同発表会

【熊本県スーパーハイスクール指定校合同研究発表会】

熊本県のSSHスーパーサイエンスハイスクール、SGHスーパーグローバルハイスクール、SPHスーパープロフェッショナルハイスクールの指定校と八代工業、宮崎北高校も参加して合同発表会がありました。300人を超える高校生が一堂に会して互いの研究を発表、交流しました。大盛況でした。

理数科 関西研修 第2日

8/9(水)SSH関西研修、第2日目は、平成29年度SSH生徒研究発表会(神戸国際展示場)に参加しました。この発表会は全国のSSH指定校(203校)、海外の高校からも参加し、各学校の研究のポスターセッション発表会です。本校からも理数科3年物理班(3人)の研究、「ダイラタンシー現象の最適条件」が出場しました。生徒たちは各学校の発表を聴き、疑問に感じたことを質問していました。8/10(木)最終日は、ヤクルト本社兵庫三木工場、理化学研究所播磨地区大型放射光施設SPring-8とX線自由電子レーザー施設SACLAを見学、19時11分に熊本駅到着予定です。

「ダイラタンシー現象の最適条件」の発表の様子

神戸国際展示場にて

理数科 関西研修 第1日

8/8(火)〜8/10(木)、理数科2,3年生の希望者32人が兵庫県を中心にSSH関西研修に参加しています。第1日目は、甲南大学フロンティアサイエンス学部生命化学科の先生の講義、博士課程の学生の方からの研究発表を受講、大学の施設見学を行いました。また、理化学研究所計算化学研究機構 (RIKEN AICS)京コンピューターを訪問しました。京コンピューターのスケールの大きさに生徒たちは大変感動していました。8/9(水)は、平成29年度SSH生徒研究発表会(神戸国際展示場)に参加し、全国のSSH校、海外の高校生と研究に関する活発な意見交換を行う予定です。

甲南大学フロンティアサイエンス学部生命化学科研修

大学内に展示してあるDNAの模型

京コンピューター

第二高校 第4期SSH事業概念図

  本校は平成15年度から、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受け、本年度で14年目となりました。

平成27年度で第3期目の指定が終了し、平成28年度に第4期目(5年間)の継続指定を受けるため文部科学省に申請を行いましたが、5年間の指定は不合格となり平成28年度1年間の指定となりました。昨年度の申請書の内容を今年度1年間かけて見直し、新たな計画を盛り込んで第4期目の申請をしていましたが、先日、文部科学省から合格の通知をいただきました。平成29年度から5年間第4期目の取り組みを理数科・美術科・普通科の全科、全校生徒を対象に進めて参ります。昨年度はご心配をおかけしましたが、第4期目は、探究活動の深化、授業改善、評価方法の研究などに工夫を加え取り組みます。第4期目の取り組みの概要については、このHPの「SSH」のコーナーに掲載しますのでどうぞご覧ください。

SSH サイエンスセミナーinくまもと

【第4回 サイエンスセミナーinくまもと】

2017年3月12日(日):東海大学熊本キャンパス2号館4階大講義室

熊本県理化部会、第二高校SSH共催

 熊本県内の公私立11高等学校のサイエンスに興味ある生徒102名が参加して「第4回 サイエンスセミナーinくまもと」が開催されました。

 熊本県内の公私立11高等学校のサイエンスに興味ある生徒102名が参加して「第4回 サイエンスセミナーinくまもと」が開催されました。

 セミナーの目的は、生徒たちが互いに交流を深めるとともに、課題解決能力やコミュニケーション力、表現力を伸ばすことです。

正解のない6テーマが設定され、102名が学校間を越えた4〜5名程度の23チームに分かれ、九州工業大学、熊本大学、東海大学の先生、大学生によるサポートのもと、それぞれのチームに課されたテーマについてさまざまな側面から議論し、導き出した考えをポスターにまとめます。

最後は、各班のメンバーを組み合わせたグループで順番にポスターを回り、自分の担当ポスターに来たら発表するというポスターツアーで発表会を行いました。

参加者の皆さん一日お疲れ様でした。ご指導いただいた先生方、大学生のみなさんありがとうございました。

俵屋宗達「松島図屏風」の鑑賞

 なぜSSHのページで「松島図屏風」の鑑賞かといいますと、美術作品を鑑賞する過程で、観察力、画像を分析する能力、知識と観察を結び付ける能力、などなど科学的探究能力と言われる力を必要とするからです。
 さらに、理数科、普通科、美術科生徒達それぞれの作品の認識に特徴を見ることができ、今後の指導の参考になりそうです。

 今回の事業は熊本大学からの御紹介で、京都文化協会とキヤノンの「綴 文化財未来継承プロジェクト」の成果である俵屋宗達「松島図屏風」の高精度複製を利用した授業となりました。実社会での「サイエンス」と「アート」のコラボの成果です。

蛍光灯の下で鑑賞した時と、光を落してスポットライトを当てたときは全く異なる表情を見せます。背景の金の存在が増し、図と地の関係が入れ替わるような印象です。自然光の下でも、墨で描かれた波と波の間の金の線が角度によって光り、図版では発見しえないことがわかりました。

今日は、畳の上での授業です。少しでも、この屏風を置いている雰囲気を味わってもらえればと。

昼休みも先生方のお声がけで学年を越えてたくさんの生徒が見にきれくれました。京都文化協会の方も喜んでいらっしゃいました。キヤノンの技術を駆使してプリントアウトしたものを京都の職人さんが金箔部分を仕上げたそうです。

先生方も教科を越えてたくさん見にいらしてくださいました。文化には学問を越えた「知」の水脈があり、偉大な芸術作品はそれを体現したものと感じました。

実際に金箔や顔料を見せていただきました。

今回は熊本大学、京都文化協会だけでなく、肥後銀行本店肥後の里山ギャラリー(学芸員さんのお一人は美術科卒業生です)、福岡市博物館の学芸員さんも応援に駆け付けてくださいました。ありがとうございます。

SSH水俣研修

理数科1,2年合同で、12/10(日)〜11(月)1泊2日の日程で水俣研修に行きました。

初日は、サイエンスキャッスル2016九州大会に参加しました。

理数科2年生の課題研究班と部活動の合計12本の研究がポスター発表を行いました。審査員の方や外部の方に発表を聞いていただき、アドバイスや新しい視点をいただくことができました。

夜の研修は、1,2年生合同で明日の『ビジネスアイデアコンクール』に向けて、アイデア作りのワークです。

『ビジネスアイデアコンクール』とは、水俣環境アカデミアさんとの交流企画で、水俣の4つの事業者をお招きして、高校のビジネスアイデアを評価していただこうというものです。2時間のワークで、2回のアウトプットをすることで、議論が活発になりました。

2日目午前は、JNC株式会社の見学に行きました。液晶、有機ELなどの仕組みや、水俣病についてのお話をお聞きしました。

午後は、水俣環境アカデミア(今年4月、旧水俣高校の敷地にできました)にて、地元の4つの事業者をお招きしての『ビジネスアイデアコンクール』を行いました。高校生のアイデアをより具体的なものに磨き上げるために、事業者の方からアドバイスをいただきながらグループディスカッションし、最後は紙芝居プレゼンテーションで発表会です。

中には、この3,4日間ずっとこのことばかり考えていたというグループもあり思いの詰まった発表となりました。
水俣のみなさま、2日間ありがとうございました。

【SSH事業】SSⅠ特別講義

【SSH事業】SSⅠ特別講義 6月21日(火)6,7限 
 SS(スーパーサイエンス)Ⅰ・科学的能力開発ゼミ生物分野『江津湖の水環境と生物』

 理数科1年生は、毎年江津湖での野外実習を行っています。平成6年から継続している環境学習で、化学的な水質検査法・透視度や流速などの測定法を学び、区画法(コドラート法)による水生生物の種構成や個体密度の調査を通して生物学的水質判定法による水環境を評価しています。
 その野外実習の事前学習の一環として「熊本の水、そして地球の水を大切に」の演題で吉永敏之氏(元熊本県水環境課)の講義を受講しました。

真剣に講義を聞く理数科1年生

ご講演いただいた吉永敏之氏

今後の予定:7月 5日(火)事前指導及び予備実験
      7月12日(火)野外実習(上江津湖の7地点)