生物部 グリーンカーテン

 熊本地方は梅雨明けして、連日35℃の猛暑日が続いています。教室の冷房がフル回転です。生物部では季節ごとに植物を栽培しています。今年は環境のために生物室南側にゴーヤを植栽して、グリーンカーテンを作成中です。この暑さの中でもゴーヤは元気に生育しています。夏の日差しを浴びてグングン成長し、そのうち生物教室への
紫外線をカットしてくれることでしょう。

 一般的に「ゴーヤ」と言われるのは、ツルレイシ(学名:Momordica Charantia ver.pavel)の未成熟な果実のことです。ツルレイシ(ゴーヤ)はウリ科の植物で、ゴツゴツした果実の外観と完熟すると仮種皮が甘くなるという形質がレイシ(ライチ)に類似している点が、ツルレイシの名前の由来となっています。熊本では、果肉が苦いため「ニガウリ」とよばれることが多いようです。

 ゴーヤは夏の野菜として食されるようになりました。独特な苦みがあるので、好き嫌いが分かれますが、栄養価は豊富です。食用としない種子にはリノレン酸が多く含まれていますが、何といっても果肉に含まれるビタミンCなどの水溶性ビタミンが多いことや、胃の働きに効果的なモモルディシンやチャランチンなどが苦味成分として多量に含まれていることは、夏バテ防止にも最適です。
 ゴーヤ1本あたりのビタミンC量はトマト5個分に相当し、レモン1個分以上です。また、ビタミンCは熱に弱いのですが、ゴーヤのビタミンCは熱に強いので、沖縄料理の定番であるゴーヤゴーヤチャンプルなどの炒めものは、夏の料理としてはとてもバランスがとれたものです。
 ちなみに5月8日は「ゴーヤの日」です。

▲ツルレイシ(ゴーヤ)の花

▲ゴーヤのグリーンカーテン