美術科ブログ

~ようこそ先輩~二高ゼミ

 7月30日から8月10日まで、毎年恒例美術科「二高ゼミ」が行われています。
 基礎科(1年生)、油彩画科、日本画科、デザイン工芸科、彫刻科に分かれて基礎からより専門的な内容まで行います。美術科と言っても全員で終日制作に取り組むことができる時間はそう多くありません。この夏で多くの生徒がじっくりと実力を養成します。
 後輩の為に熱い指導をしてくださる先輩(美術科卒業生)に感謝です。

研究授業「絵の具をつくろう~SSH特別授業」

7月19日(木)、美術科1年生を対象に今年も絵の具をつくる実験を行いました。昨年度はこの授業を経て、九州国立博物館バックヤードツアーやAS(学校設定科目アートサイエンス)のテーマ研究において、絵の具をつくる実験を行ったチームが複数出るなど、美術探究とASの核となる事業となりました。
 今後も内容を深めていきたいと思います。

 化学の先生より、なぜ色が見えるのかを説明。



 ろ紙のたたみ方のレクチャーは実物投影機を使用。

 酸化鉄(Ⅲ)水溶液にヘキサシアニド鉄(Ⅱ)酸カリウム水溶液を少量加える。
 次第に沈澱し、藍色に変化。プルシアンブルーになります。

 他にもクロムイエローをつくりました。

 最後はみんなで、江戸時代ベロ藍と呼ばれたプルシアンブルーを用いた葛飾北斎と伊藤若冲の作品の模写、オマージュの制作。


 最後に二高ICEモデルの評価に基づいた感想文作成。生徒の感想の中に「プルシアンブルーは色が強くて、使いづらかった」とありました。葛飾北斎の娘をモデルにしたテレビドラマで「こんな強烈な色が使えるか?」というセリフがありました。葛飾北斎「富嶽三十六景」の鮮やかな藍はベロ藍です。
 北斎はこのベロ藍を自分のものにして新しい境地を開いたのですが、人工顔料の強さに気づく美術科生徒の感性はさすがだと思いました。

子ども美術館「やってみよう染物体験」

先月になりますが6月17日(日)熊本県立美術館本館で子ども美術館が行われ、第二高校生もボランティアとして参加しました。テーマは「やってみよう染物体験」、写真を中心に振り返ってみましょう。
①ボランティアに参加した第二高校生は3,2年生の14人です。

②布を輪ゴムで縛ります。場所は好きなところ。

③難しいところは高校生がお手伝い。

④こんな形になりました。

⑤藍染の液に漬けると・・・

⑥こんな素敵なハンカチになりました。
 広げる前にどんな形になるか想像すると、数学的な学習につながりますね。

 みんなで発表会をしました。最初はみんなの前でお話しするのを恥ずかしがっていたお子さんも高校生のお姉さん、お兄さんと一緒なら、元気に発表できました。
 また、あるお子さんは、高校生にこっそり「父の日のプレゼントにするの」と耳打ちしていました。
 みんなにとってハッピーなワークショップとなりました。次は7月29日と、8月11日に開催されます。詳しくは美術館のHPをご覧ください。

美術科1年も頑張っています!

びとろぐでなかなか更新できませんでしたが、1年生頑張ってます!
入学後、T字ブロックや石膏像・ラボルトのデッサンに取り組んできました。


初めてのデッサンは「T字ブロック」。木炭で描くことも初めてという生徒も多く「思うように描けない!!」「鉛筆がいい!」と言っていましたが、今では「木炭のほうが馴染む…」と言うまでに。


2枚目はラボルトを描きました。T字ブロック、石膏像と描き続けることで、少しづつ自分の課題が見えてきました!

さて、先日より油彩画で静物を描いています。
今回も、初めて扱う画材ばかり。
キャンバスの張り感やオイルの匂い、絵の具の粘りに感動する姿がたくさん。
どのような作品が生まれるか、生徒たちもワクワクしているようです。

子ども美術館:レオナール・フジタってどんなひと?

5月27日、熊本県立美術館で小中学生向けワークショップを行う子ども美術館のお手伝いに3年生5人が行ってきました。
 当日は参加者は少なかったのですが、その分アットホームな雰囲気で行うことができました。

 今回はフジタの作品の下地と墨で描かれた線に注目した内容でした。フジタの作品の特徴は肌などに使用される乳白色です。学芸員さんの解説によると、その方法はフジタの生前は極秘だったそうですが、没後の研究によって明らかになりました。ベビーパウダーや様々な素材を使用したそうですが、今回は少しでもそのエッセンスを味わうために胡粉ジェッソという下地材を色紙に塗り、筆ペンで描写しました。

 猫とフジタは密接な関係があり、フジタの自画像には表情豊かな猫の姿がよく一緒に描かれています。パリの貧しい暮らしの中でもいつも猫がそばにいたようです。過去の子ども美術館で解説があったのですが、キリスト教美術で聖人の側には聖獣が描かれることがあるように、フジタにとって猫はペットとしてだけでなく、画家としての自己を高め、勇気づける存在だったのかもしれません。
 
 また、実際にフジタの作品をトレースし、筆ペンでなぞることであの緻密な線を引くのにかなりの技量が必要であることも理解できました。今回、素材と技術の両方からフジタを体験的に理解し、展示室での実物の鑑賞がより深まりました。さらに、ギャラリートークで学芸員さんの深い知識に裏付けされた解説に心打たれた時間となりました。

 最後はみんなで感想を発表し、学んだことをシェアしました。
 参加者の皆さん、ボランティアの皆さん、美術館の皆さん、ありがとうございます。